
僕の本棚には多数の積ん読された本が並んでいます。本だけではなく、研修やセミナーなどで学んだことをメモしたノート、貰った資料も見返すこともないままに置かれているものもあります。
久しぶりに資料やノートを見返すと「あ、そうそう!こんな事確かに学んだなぁ。」という経験はありませんか?
「成長したい」と思いながらお金や時間をかけても自己満足な学びで終わってしまって、思ったほど成長しないのはなぜでしょうか?
調べてみると、どうやらその答えは学び方にある様です。
70対20対10の法則とは?
70対20対10の法則は、Michael M. LombardoとRobert W. Eichingerによって書かれた”The Career Architect Development Planner”に書かれています。
人の成長や人材開発において、70%は実践や経験、20%は他者から学ぶ・聞く・シェアされる情報、10%は本や研修・セミナーなどが影響されるという比率を研究した結果です。
個人的は経験則に照らし合わせても、概ねこんな割合の気がしますね。
アメリカのリーダーシップ研修会社であるロミンガー社が成果をだ出している経営者・経営幹部に調査をしても、「どの様な経験があなたを成長させたか?」の問いに「実践70%・他者からの学び20%・研修10%」の割合だったそうです。
この割合から読み取れることは・・・
多くの人たちは成長をしたいと考えています。そして自信が無い、やった事が無いことを始める時はまず「本やネットなどで知識を得よう」「セミナーに行こう」「人に聞こう」とする人も多いはず。それは間違いのない行動だと思いますが、それらは「70対20対10の法則」に当てはめると成果を出すためのわずか3割の行動です。その後が肝心で、学んだことの何倍も実践を行うのが重要だと言うこと。
10%は本や研修などで学び、20%は人から学び、70%は学びを自ら何倍も実践して経験し、また本や研修、人から学び実践を何倍も繰り返す。これが成長への短距離の様です。
どの自己啓発本が言うことも、松下幸之助さんもイチローさんが言うことも、7つの習慣のフランクリンコヴィー博士が言うことも、本質部分は同じことを伝えていたり、違う角度から似た様なことを伝えている事も多いです。
正しい事をコツコツと積み上げる。成果が出るまで挑戦する。PDCAを回す。自分の武器を見つける、伸ばす。仲間を作る。軸を作る。社会の役に立つ。みたいなシンプルな話しです。とても重要な事を様々な表現で伝えられていますし、その全てがは心に響きます。
しかし、実践しているか?積み重ね続けているかどうか?を自らに問うとどうでしょうか。
シンプルなことのはずなのに、実践できていない事も多いはず。だからこそ実践して結果を出している人の言葉が響くのでしょう。
本や研修などの30%の学びも大事ですが、その何倍も実践を繰り返し、経験を積み重ね、成長しましょう。
さて、アウトプット。アウトプット。